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今日は石留めの際に爪を使わず石に溝をつけて留める『ミステリーセッティング』を用いたネックレスをご紹介いたします☆

ミステリーセッティングは元々1930年代にヴァンクリーフ＆アーペル社によって開発された石留め方法です。
実は『ミステリーセッティング』という名称自体は商標登録されているので実際に使うことはできません。ですので別称として『インヴィシブルセッティング』とも呼ばれています。

こちらはヴァンクリーフ＆アーペルの代表的な作品でコスモスをモチーフにしたルビーのブローチです。
ぴったりと石同士がはまるように溝をつけてリカットし、それをある一定のサイズに細工した地金のレールの上に乗せていきます。
そのレールをブローチ本体に乗せレールについているドア(かっちりはまる鍵のようなもの)に引っ掛けて全てのレールを固定していきます。
リカット、石留め、仕上げetc…全ての工程で高度な技術と果てしない時間をかけて作られていくまさに職人芸です。
この文章を読んだだけで根気と努力とセンスのいる作業だということが伝わるんじゃないかと思います…(笑)

そんな大っっ変な作業を要するミステリーセッティングを施したネックレスをいとの子でもお取り扱いしております。

K18WG・サファイア・ダイヤモンド(￥245,000)

ミステリーセッティングで作られたサファイアのネックレスです。ダイヤ部分以外のイエロー、オレンジ、レッドの石は全てサファイアです。
二段腰なので高さがあり着けた時に立体感があります。
中間色を多用したグラデーションがとても美しく、爪が見えない加工も手伝って水に広がる絵の具のように色が自然に広がっています。
石もテリがありよく反射しています。

『石留め』の分野でこれほどまでに美しさを追求した留め方はミステリーセッティング以外存在しないと思います。
どうやって留まっているのか分からない、その見た目の不思議さからミステリーの名がついたセッティング。是非一度店頭でご覧になっていただければと思います♪